チラシの表面のデザインなど
「高級感」を求められる時が多々あります。
クライアントの担当者にラフデザインを見せた時
担当者:「あー。いーですねー! 何というか高級感がありますね」
私:「ありがとうございます! それではこのデザインで進めます」
その時、社長が打ち合わせルームに入ってきて
社長:「デザインをみせて」
「うーん。もっと高級感を出してよ」
担当者:「そーですよねー。私もそう思っていました」
「もう少し高級感を出して、再提出して下さい」
私:「………し、承知しました−!」
というような事もありました。
担当者の柔軟な発想を、今は検証しようとは思いませんが、
そうなんです。「高級感」は人によって全く違うんです。
提出したチラシは、マンションの折り込みチラシデザインで
白地に、マンションの外観をボカシを使ってふわっと入れて
花の画像と合成したモノ。
普段お世辞を言わない、堅物の「デザイナーA」も
「オー。素敵ですネー」と言っていたので
かなり自信を持っていたのですが、
クライアントの社長には「ピン」とこなかったようです。
これも高級感 |
これも高級感 |
こんな事を何度も繰り返し、的を得た「高級感」を出すために
気づいた事があります。
それは「相手のファッションを見ろ」です。
その時の社長のファッションは、
ストライプ入りの「どこぞ」のダブルスーツ、色は濃紺
ネクタイは、これまたストライプの入った臙脂
金のネクタイピン(ダイヤ?付)、カフスも金!
靴は磨き上げられた、黒のストレートチップ
ヘアスタイルは、殺気を帯びたパンチパーマ
そして、車はトランクに人を入れやすそうな大きなメルセデス!
そして私は、上記の内容から分析して
少しテクスチャの効いた、黒地にゴールドをアクセントにした
「これ以上おっかないマンションは無い」と言う感じのデザインを提出したところ
社長からは絶賛されました。
ちなみに、この会社とは長いおつきあいを今でもさせていただいています。
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